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制度は“作る”から“使われる”へ

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2025.10.30

  • セミナー

制度は“作る”から“使われる”へ

― 人事・総務が担うキャリア支援の新しいかたち ―

先日、「制度の“使われ方”をデザインする:見せ方・伝え方・促し方」をテーマに、
複数企業の人事・総務担当者の皆さまと一緒に1時間のセミナーを行いました。

 


 制度が「ある」だけでは動かない

多くの企業にキャリア支援制度や研修制度はあります。
しかし、実際に“使われているか”というと、活用率が低いという声が少なくありません。

セミナーでは、そんな課題に対して
制度の見せ方・伝え方・促し方をデザインする」という視点から、
実践的な工夫をディスカッションしました。


 「見せ方」で印象が変わる

たとえば――
制度の名称を少し変えるだけで、社員の印象は大きく変わります。

「スキルアップ支援制度」よりも
「30代の挑戦を応援!キャリアチェンジ支援制度」

同じ制度でも、“誰のための制度か”が見えることで、ぐっと身近に感じられる。
イントラネットや社内掲示の見せ方にも、デザインの視点が活きてきます。


「伝え方」で自分ごとに変わる

「使ってほしい制度」を単に“告知”するのではなく、
“伝わるストーリー”として届けることの大切さも共有しました。

実際に利用した社員の声を紹介したり、上司が朝礼で一言添えたり。
制度を“人を通して伝える”ことが、心理的な距離をぐっと縮めます。

企業の取り組み事例としてニュースレターの活用も出ていました。
自分ごととして届くストーリー、使ってみようと思わせることが大切。


 「促し方」で行動を後押しする

人が動くのは、「きっかけ」と「安心」があるとき。
「いつでもどうぞ」よりも「今このタイミングで使ってみませんか?」と促すことで、
制度は“選択肢”から“行動”に変わっていきます。

小さなステップを設けたり、利用を迷う人への相談窓口を設けたりすることで、
“最初の一歩”を踏み出しやすくすることも重要です。


 人事・総務は“制度の翻訳者”

セミナーで印象的だったのは、参加者の方のこの一言でした。

「人事・総務は、制度と人をつなぐデザイナーなんですね。」

まさにその通りだと思います。
制度を「伝わる言葉」に翻訳し、現場とつなぐ。
その働きかけこそが、キャリア支援を“生きた制度”に変えていく鍵です。


 最後に

これからの人事・総務には、
「制度を作る」だけでなく、「制度を活かす力」が求められています。

社員が自分のキャリアを考えるきっかけをつくり、
制度を通じて“行動が生まれる”ようにデザインする。

その一歩を皆さんと一緒に考えられた今日の時間は、とても有意義でした。

制度を“育てる”視点を大切に、
明日からの職場で小さな実践が生まれていくことを願っています。


テーマ:制度の“使われ方”をデザインする
 対象:人事・総務部門担当者
 所要時間:1時間
 内容:制度活用の見せ方・伝え方・促し方/他社事例共有/実践ヒントワーク

written by 神戸Flap校
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